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主な診療

顎関節(顎関節症)顎の不調を、動きの過程から確認します。

顎から音がする、口を開けるときに片側へ動くといった現象は、さまざまな要因と関係していることがあります。MODNIでは症状と動きをあわせて確認し、診察をもとに必要な評価と診療の方向をご説明します。

最終更新 医療者による監修中

横顔に、下顎骨・下顎頭・関節円板の位置と、口を開けるときの動きの方向を重ねて描いた解剖の説明図
顎関節の位置と、口を開けるときに下顎頭が回転したあと前方へ移動する方向を示した説明用の図です。個人の実際の関節の状態ではありません。

ひと目でわかるポイント

顎関節症は、顎関節やかむ筋肉(咀嚼筋)に生じる痛み、関節音、口の開けにくさなどをまとめて指す言葉です。痛みや引っかかりがなく音だけがする場合はよくあることで、すべてに治療が必要なわけではありません。MODNIでは、口を開ける範囲とあご先の経路、関節音、咀嚼筋や首・肩の緊張を確認したうえで、鍼・薬鍼・推拿(チュナ)療法を状態に応じて選択または併用し、必要な場合はマウスピース(歯に合わせて口の中に装着する装置)もあわせて検討します。

顎関節はどこにあり、どのように動くのか

顎関節は耳のすぐ前、頭の骨の側頭骨と下顎骨が接する部分に、左右一対あります。下顎骨の上端である下顎頭と側頭骨の下顎窩の間には関節円板(ディスク)があり、動きをなめらかにつないでいます。

口を開け始めるとき、下顎頭はその場で回転し、さらに大きく開くと関節隆起の下へ前方に移動します。左右の関節はひとつの下顎骨でつながっているため、片側の動きが反対側にも影響します。上の図は、顎関節の位置とこの動きの方向を示した説明用の図です。

このような不調を確認します

顎関節の音

口を開け閉めするときの「カクッ」という音は、関節円板の位置の変化と関係していることがあります。痛みや引っかかりがなく音だけがする場合はよくあることで、必ず悪化するわけではありません。

顎関節の痛み

耳の前、こめかみ、顎のまわりが、かむときや口を開けるときに痛む場合です。関節そのものよりも周囲の筋肉の痛みであることも多いため、分けて確認します。

口を開けるときに片側へ偏る

あご先が途中で片側に偏ってから戻る場合や、偏ったまま開く場合があります。どちらの方向に、どのタイミングで偏るかが評価の手がかりになります。

開口制限

口がいつもより開かない、途中で引っかかる感じがある場合です。急に口が開かなくなった、または閉じられなくなった場合は、早めの受診が必要です。

咀嚼筋の不調

食いしばりや歯ぎしり、長くかむ癖は、咬筋や側頭筋を疲れさせることがあります。朝に顎がこわばる、こめかみのあたりが重いといった形で現れることもあります。

首・肩の緊張

顎の不調が首や肩の緊張とともに現れることがあります。座り姿勢や頭の位置もあわせて確認します。

このような変化があれば、先延ばしにせず確認してみてください

顎の不調は、日常の中で慣れてしまいがちです。以下のような変化があれば、いまの動きと筋肉の状態を一度確認しておくことをお勧めします。確認の結果、経過を見てよい場合はそのようにお伝えします。

音に痛みが加わったとき
以前は音がするだけだったのに、いまはかむときや口を開けるときに痛む場合、関節や筋肉の状態が変わっている可能性があります。
口を開けられる範囲が狭くなったとき
あくびや大きな食べ物を食べるときに引っかかる、または以前より開かなくなったと感じる場合です。
毎朝、顎がこわばるとき
寝ている間の食いしばりや歯ぎしりの癖が関係していることがあるため、確認が必要です。
片側だけでかむようになったとき
つらさを避けるために片側だけでかむ癖は、筋肉の使い方の左右差につながることがあります。

正常な動きと確認が必要な動き

正面から見ると、口を開ける間、あご先はおおむね正中線に沿って下がります。この経路から少し外れる程度はよく見られます。

途中で片側に偏り最後に戻る場合(偏位)と、偏ったまま最後まで開く場合(偏向)では、関わる要因が異なることがあります。痛み、引っかかり、開口量の減少を伴っているかどうかが、治療が必要かを判断する大切な基準です。

口を開けるときにあご先が通る経路を3種類並べて示した説明画像
  1. 01直線型 · 正中線に沿って開く
  2. 02偏位 · 偏ってから戻る
  3. 03偏向 · 偏ったまま開く
口を開けるときのあご先の経路を比較した説明画像です。実際の患者さまの記録ではありません。

顎関節の動きの評価

症状の問診
確認することいつから、どの動作でつらいか、音・痛みの性質、食いしばり・歯ぎしりなどの癖
開口範囲
確認すること楽に開けたときと最大に開けたときの上下の前歯の間の距離。一般に成人の最大開口量は約40mm以上と報告されています
開口経路
確認すること口を開け閉めする間にあご先が通る経路と、偏る方向・タイミング
関節音
確認すること音が出る側とタイミング(開けるとき・閉じるとき)、痛みを伴うかどうか
筋肉の触診
確認すること咬筋、側頭筋、首や肩まわりの筋肉の緊張と圧痛

顔の左右差との関係

顎関節の不調と顔の左右差は、一緒に現れることもあれば、そうでないこともあります。関係があると事前に決めつけることはしません。顔の左右差もあわせてお悩みであれば、顔の左右差の評価と3D顔面記録をあわせて行い、関係の有無をご説明します。

実際の初診はこのように進みます

初診の所要時間

約60分

評価と説明、治療計画、施術、再診での評価まで院長が直接行います。単純な顎関節の痛みであれば、3D顔面スキャンは省略することがあります。

基本必要に応じて

  1. 01症状の問診

    つらい部位と始まった時期、音・痛みの性質、癖や歯科治療の経歴を確認します。

  2. 02動きの評価

    口を開ける範囲とあご先の経路、関節音を確認します。

  3. 03筋肉の触診

    咀嚼筋と首・肩まわりの筋肉の緊張や圧痛を確認します。

  4. 043D顔面スキャン必要に応じて

    顔の左右差もあわせてお悩みの場合に行います。

  5. 05院長による結果の説明

    確認した内容と関係していそうな要因、診療が必要かどうかをご説明します。

  6. 06治療計画と初回の治療

    治療方法と再評価の時期を決め、ご同意いただければ初回の治療を行います。

所要時間は問診の内容や診察の範囲によって変わることがあります。

治療方法

鍼・薬鍼・推拿(チュナ)療法を状態に応じて選択または併用します。顎関節の音すべてに治療が必要なわけではなく、治療への反応には個人差があります。

鍼・電気鍼

どのような治療ですか

緊張した咀嚼筋や首・肩まわり、関連する経穴に鍼治療を行い、必要に応じて微弱な電気刺激を加えます。

どのような場合に検討しますか

筋肉の緊張や痛みが主な場合の基本となる治療です。

薬鍼(ヤクチム)

どのような治療ですか

韓方の生薬から抽出・精製した薬液を、つらい部位の経穴に少量注入します。静脈注射(点滴)やワクチンとは異なる施術です。

どのような場合に検討しますか

局所的な圧痛がはっきりしているときに検討し、使用するかどうかは診察後に決めます。

推拿(チュナ)療法

どのような治療ですか

韓医師が手で顎関節や首の関節、周囲の筋肉の動きを確認し調整する、韓国の韓医学における手技療法です。

どのような場合に検討しますか

口の開けにくさや動きの偏りが関係していそうなときにあわせて行います。

マウスピース

どのような治療ですか

歯に合わせて口の中に装着する装置です。

どのような場合に検討しますか

食いしばり・歯ぎしりなどが関係していそうな場合など、必要な場合にあわせて検討します。すべての方に行う治療ではありません。

治療が必要な場合と経過を見る場合

  • 痛みや引っかかりがなく、音だけがするとき生活上のアドバイスとともに経過を見ることで十分な場合が多くあります。
  • かむと痛む、または咀嚼筋がこっているとき鍼・電気鍼を中心とし、必要に応じて薬鍼を加えます。
  • 口が開きにくい、または途中で引っかかるとき動きの評価をもとに、推拿(チュナ)療法をあわせて行います。
  • 食いしばり・歯ぎしりが疑われるとき癖をあわせて見直し、必要な場合はマウスピースもあわせて検討します。

日常のセルフケア

診療とあわせて、日常で取り組めることです。

  1. 1硬いものや噛み切りにくい食べ物、長時間かむガムは控えてみてください。
  2. 2普段は唇を閉じ、上下の歯が軽く離れている状態が楽な姿勢です。歯を食いしばっていないか、ときどき意識してみてください。
  3. 3頬杖やうつぶせ寝は避けてください。
  4. 4あくびをするときは口を大きく開けすぎないよう、手で顎の下を軽く支えてください。
  5. 5こわばるときは温めると楽になることがあります。腫れや熱感がある場合は診察を受けてください。

医療的な評価が先に必要な症状

  • 転んだりぶつけたりしたあとに顎が痛み、腫れている場合 — 画像検査ができる医療機関へ
  • 急に口が開かなくなった、または閉じられなくなった場合 — 早めの受診を
  • 発熱、耳の痛み、顔の腫れを伴う場合
  • 歯の痛みや歯ぐきの問題が疑われる場合 — 歯科へ

よくあるご質問

顎から音がするだけで痛みはありません。治療は必要ですか?

痛みや口の開けにくさがなく音だけがする場合はよくあることで、経過を見るだけで十分なことが多いです。音の頻度が増えたり、痛み・引っかかりが出てきたりした場合は受診をお勧めします。

初診はどのくらいかかりますか?

約60分を目安にご案内しています。単純な顎関節の痛みであれば3D顔面スキャンを省略することがあり、時間が変わる場合があります。

顎関節の問題と顔の左右差は関係がありますか?

関係がある場合もあれば、そうでない場合もあります。両方でお悩みであれば、一度の診察であわせて確認し、関係の有無をご説明します。

マウスピースは必ず必要ですか?

いいえ。マウスピースは必要な場合にあわせて検討する方法で、すべての方に行う治療ではありません。歯科ですでに使用している装置があればお知らせください。診療計画に反映します。

治療は何回くらいになりますか?

症状や反応によって異なるため、最初から決めることはありません。再評価で変化を確認しながら一緒に決めます。

参考文献

  1. Schiffman E, Ohrbach R, Truelove E, et al. Diagnostic Criteria for Temporomandibular Disorders (DC/TMD) for Clinical and Research Applications. J Oral Facial Pain Headache. 2014;28(1):6–27.
  2. Okeson JP. Management of Temporomandibular Disorders and Occlusion. 8th ed. St. Louis: Elsevier; 2019.
  3. National Institute of Dental and Craniofacial Research. TMD (Temporomandibular Disorders). www.nidcr.nih.gov

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오경석 대표원장

診療

院長 オ・ギョンソク

嘉泉(カチョン)大学校 韓医科大学卒業 · 評価から経過確認まで院長が直接診療します。

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院長紹介

顎の不調が、どこから来ているのかを確認します。

不調に慣れてしまう前に、いまの状態を確認しておきましょう。口を開ける範囲と経路、関節音、筋肉の緊張を確認し、その結果と必要な診療の範囲をご説明します。

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